クリップの手ブレ補正

Catalyst Prepare PluginのAdjust clipプラグインを使用すると、クリップ内のメタデータを利用して映像を手ブレ補正することができます。

Adjust clipプラグインは、FTP デバイス、CIFS を介した XDCAM Station のボリューム、XDCAM デッキ、XDCAM ドライブ ユニット、または Optical Disc Archive ボリューム上のクリップでは使用できません。


DaVinci Resolve / DaVinci Resolve Studioのカットタブ、エディットタブでの手ブレ補正の操作手順は次の通りです。

  1. メディアプールからクリップをタイムラインに追加します。

    メタデータを使用して手ブレ補正を有効化するためのカメラ設定に関する情報については、https://www.sony.net/catalyst/helpを参照してください。

    クリップの録画中にカメラ設定を変えたり、レンズを取り外したりすると、クリップの手ブレ補正がサポートされません。

  2. エフェクト内のOpenFx > Filters > Sony > Catalyst Prepare Plugin > Adjust clipをクリックすると、Adjust clipが追加されます。

  3. [適用]チェックボックスにをオンにして、手ブレ補正を有効にします。

    1. [黒画を許容]チェックボックスをオンにすると、手ブレ補正の効果を強くすることが出来る場合があります。

      手ブレ補正をオンにしている時のみ [黒画を許容]機能をオン、オフ切り替え可能になります。

      黒画を許容の機能を利用する場合、フレームの周囲に黒枠が出る場合があります。

    2. [強度調整]モードを選択して手ブレ補正の強さを変更できす。

      [強度]を1(弱),2、3(デフォルト),4、5(強)の中から選択して調整することが可能です。

    3. [フレーミング最適化][適用] チェックボックスをオンにして、フレーミング最適化を有効にします。

      フレーミング最適化とは、カメラワークの動きによってクロップ量が大きくなり画角が狭くなってしまう現象を抑え、補正性能を維持しながら画角を広く保つ機能です。

      Catalyst Prepare Pluginでは、カメラの動きによるクロップを抑制することができます。

  4. [分析]ボタンをクリックすると、選択したクリップの分析が実行され、手ブレ補正の結果がプレビューの表示に反映されます。

    分析処理の後、[出力のサマリー]セクションに補正後の解像度が表示されます。

    Catalyst Prepare Plugin のライセンスを確認するためのネットワーク接続ができないときは、補正の出力結果にウォーターマークが表示されます。

  5. [手ブレ補正モード][自動]または[手動]を選択します。

    ・[自動]を選択すると、クロップを最小にしつつ手ブレ補正の効果を発揮できるように自動的にトリミング量が調整されます。

  6. 項目

    説明

    自動トリミング量

    クリップが分析された後、このインジケータは、クリップを手ブレ補正するために用いられるトリミングの量を表示します。

    ソース解像度

    トリミング前のソース メディアのサイズが表示されます。

    補正後のトリミング解像度

    トリミング後の手ブレ補正済みフレームのサイズが表示されます。

    アクティブな手ブレ補正モードで取り込まれたソース クリップに、自動モード使用時にブラーが生じた場合は、手動モードを選択して、トリミング量設定を減らします。

     

    手ブレ補正を自分で調整する場合は、[手動]を選択します
    項目 説明
    トリミング量

    スライダをドラッグして、手ブレ補正に適用できるトリミングの量を設定します。

    黒画を許容チェックボックスをオンにした状態でトリミング量をデフォルトよりも小さく設定すると、深刻な手ブレが発生しているフレームの周囲に黒枠ができることがあります。トリミング量はデフォルトに近い設定値にすることを推奨します。

    ソース解像度 トリミング前のソース メディアのサイズが表示されます。

    補正後のトリミング解像度

    トリミング後の手ブレ補正済みフレームのサイズが表示されます。