BLUETOOTH無線技術について
BLUETOOTH無線技術は、パソコンやデジタルカメラなどのデジタル機器同士で通信を行うための近距離無線技術です。およそ10 m 程度までの距離で通信を行うことができます。
必要に応じて2つの機器をつなげて使うのが一般的な使い方ですが、1つの機器に同時に複数の機器をつなげて使うこともあります。
無線技術によってUSBのように機器同士をケーブルでつなぐ必要はなく、また、赤外線技術のように機器同士を向かい合わせたりする必要もありません。例えば片方の機器をかばんやポケットに入れて使うこともできます。
BLUETOOTH標準規格は世界中の数千社の会社が賛同している世界標準規格であり、世界中のさまざまなメーカーの製品で採用されています。
BLUETOOTH機能の対応バージョンとプロファイル
プロファイルとは、BLUETOOTH機器の特性ごとに機能を標準化したものです。本機は下記のBLUETOOTHバージョンとプロファイルに対応しています。
対応BLUETOOTHバージョン:
BLUETOOTH標準規格Ver. 3.0準拠
対応BLUETOOTHプロファイル:
- A2DP(Advanced Audio Distribution Profile):高音質な音楽コンテンツを送受信する。
- AVRCP(Audio Video Remote Control Profile):音量の調整や、再生/一時停止などの曲操作をする。
- HSP(Headset Profile)*:通話/携帯電話を操作する。
- HFP(Hands-free Profile)*:ハンズフリーで通話/携帯電話を操作する。
*携帯電話のBLUETOOTH機能がHFPとHSPの両方に対応している場合は、HFP(Hands-free Profile)を使用してください。
通信有効範囲
見通し距離で約10 m以内で使用してください。
以下の状況においては、通信有効範囲が短くなることがあります。
- BLUETOOTH接続している機器の間に人体や金属、壁などの障害物がある場合
- 無線LANが構築されている場所
- 電子レンジを使用中の周辺
- その他電磁波が発生している場所
他機器からの影響
BLUETOOTH機器と無線LAN(IEEE802.11b/g)は同一周波数帯(2.4 GHz)を使用するため、無線LANを搭載した機器の近辺で使用すると、電波干渉が発生し、通信速度の低下、雑音や接続不能の原因になる場合があります。この場合、次の対策を行ってください。
- 本機とBLUETOOTH機器を接続するときは、無線LANから10 m以上離れたところで行う。
- 10 m以内で使用する場合は、無線LANの電源を切る。
他機器への影響
BLUETOOTH機器が発生する電波は、電子医療機器などの動作に影響を与える可能性があります。場合によっては事故を発生させる原因になりますので、次の場所では本機およびBLUETOOTH機器の電源を切ってください。
- 病院内/電車内/航空機内/ガソリンスタンドなど引火性ガスの発生する場所
- 自動ドアや火災報知機の近く
ご注意
- BLUETOOTH機能を使うには、相手側BLUETOOTH機器が本機と同じプロファイルに対応している必要があります。ただし、同じプロファイルに対応していても、BLUETOOTH機器の仕様により機能が異なる場合があります。
- BLUETOOTH無線技術の特性により、送信側での音声・音楽再生に比べて、本機側での再生がわずかに遅れます。
- 本機は、BLUETOOTH無線技術を使用した通信時のセキュリティとして、BLUETOOTH標準規格に準拠したセキュリティ機能に対応しておりますが、設定内容等によってセキュリティが充分でない場合があります。BLUETOOTH無線通信を行う際はご注意ください。
- BLUETOOTH技術を使用した通信時に情報の漏洩が発生しましても、弊社としては一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
- 本機と接続するBLUETOOTH機器は、Bluetooth SIGの定めるBLUETOOTH標準規格に適合し、認証を取得している必要があります。ただし、BLUETOOTH標準規格に適合していても、BLUETOOTH機器の特性や仕様によっては、接続できない、操作方法や表示・動作が異なるなどの現象が発生する場合があります。
- 本機と接続するBLUETOOTH機器や通信環境、周囲の状況によっては、雑音が入ったり、音が途切れたりすることがあります。