オートフォーカスの仕組み
このカメラは像面位相差AFセンサーと専用位相差AFセンサーが同時に駆動するハイブリッド位相差検出AFシステムを採用しています。ハイブリッド位相差検出AF対応レンズをご使用いただくことで、専用位相差AFセンサーのみでは難しい広い測距エリア、高密度・多点、ハイブリッドクロス測距点*1が使えます。
*1 ハイブリッドクロス測距点は、像面位相差AFセンサーと専用位相差AFセンサーの両方で測距します。より被写体捕捉性能に優れ、高精度なピント合わせができる測距点です。
ハイブリッド位相差検出AF時のAFエリア
ハイブリッド位相差検出AF対応レンズを装着し、[AFシステム]が[オート]に設定されている場合に、ハイブリッド位相差検出AFシステムが働き、最大399点の広範囲の測距やハイブリッドクロス測距が行えます。選択可能なフォーカスエリア点数は323点です。
概念図
ハイブリッド位相差検出AF対応のフルサイズ用レンズ装着時
ハイブリッド位相差検出AF対応のAPS-Cサイズ用レンズ装着時
(A): ハイブリッドクロス測距点
像面位相差AFセンサー(縦線検出)+専用位相差AFセンサー(クロス測距点*2、F2.8光束対応)
(B): ハイブリッドクロス測距点
像面位相差AFセンサー(縦線検出)+専用位相差AFセンサー(クロス測距点*2)
(C): ハイブリッドクロス測距点
像面位相差AFセンサー(縦線検出)+専用位相差AFセンサー(横線検出)
(D): 像面位相差AFセンサー測距点(縦線検出)
*2 横線が検出できる測距点と縦線が検出できる測距点を同じ測距エリアに十字に配置したクロス測距点では、高い捕捉性能を実現しています。さらに中央の一点には開放絞り値がF2.8以下のレンズに対応した測距センサーも備えています。
専用位相差AFセンサーのAFエリア
ハイブリッド位相差検出AF非対応レンズが取り付けられているとき、または[AFシステム]が[専用位相差AFのみ]に設定されている場合は、79点の専用位相差AFセンサーを使用してピントを合わせます。
- 動画撮影時はフォーカスエリア点数が61点に制限されます。
概念図
フォーカスエリア点数79点のとき
フォーカスエリア点数61点のとき
(A): 専用位相差AFセンサー(クロス測距点、F2.8光束対応)
(B): 専用位相差AFセンサー(クロス測距点)
(C): 専用位相差AFセンサー
ヒント
- ハイブリッド位相差検出AF時でも、[選択可能なフォーカスエリア]を[クロス測距エリアのみ]に設定することにより、使用するAFエリアをハイブリッドクロス測距点のみに限定することもできます。
ご注意
- 以下の場合は、ハイブリッド位相差検出AF時のフォーカスエリア399点すべては使用できません。
- [選択可能なフォーカスエリア]が[クロス測距エリアのみ]のとき
- [フレキシブルスポット点数]が[全て]以外のとき
- ハイブリッド位相差検出AF非対応レンズ装着時
- APS-Cサイズ用レンズ装着時
- [APS-C/Super 35mm]が[入]のとき
- デジタルズーム(スマートテレコンバーター)
- 動画撮影時
- 大きい絞り値で連続撮影を行う場合