人の瞳にピントを合わせる

カメラが自動で顔や瞳を認識し、瞳にピントを合わせることができます。

ここでは、認識対象を人物にした場合を説明します。最大8人の顔を認識できます。

瞳にピントを合わせるには、2種類の実行方法があります。仕様が一部異なるため、用途に合わせて使い分けることをおすすめします。

項目 AF時の被写体認識]機能 カスタムキーの[被写体認識AF]
特徴 顔や瞳を最優先して認識する 顔や瞳のみ認識する
事前準備
  • AF時の被写体認識][入]にする
  • 認識対象][人物]にする。
カスタムキー設定][被写体認識AF]をお好みのボタンに割り当てる
ピント合わせの方法 シャッターボタンを半押しする [被写体認識AF]を割り当てたボタンを押す*
機能の詳細
  • 設定したフォーカスエリア]やその周辺に顔や瞳があるときは、顔や瞳に優先的にピントを合わせる。
  • 設定したフォーカスエリア]やその周辺で顔や瞳が認識されないときは、認識可能な他の被写体にピントを合わせる。
  • フォーカスエリア]の設定によらず、画面全域を使って、顔や瞳にのみピントを合わせる。
  • 画面全域で顔や瞳が認識されないときは、ピント合わせを行わない。
フォーカスモード フォーカスモード]の設定に従う フォーカスモード]の設定に従う
フォーカスエリア フォーカスエリア]の設定に従う 設定によらず、一時的に画面全域となる


* AF時の被写体認識][入]/[切]どちらに設定されていても、[被写体認識AF]を割り当てたボタンを押している間は、カスタムキーの[被写体認識AF]を使用できます。


カスタムキーの[被写体認識AF]を使うには

カスタムキーに[被写体認識AF]を割り当てると、キーを押している間だけ瞳にピントを合わせることができます。フォーカスエリア]の設定にかかわらず、一時的に画面全体でピント合わせを行いたいときに便利です。

顔や瞳が認識できない場合は、AF動作は行いません。

  1. MENUセットアップ)→[操作カスタマイズ]カスタムキー設定]→希望のキーに[被写体認識AF]の機能を設定する。
  2. MENUフォーカス)→[被写体認識]認識対象][人物]を選ぶ。
  3. 人の顔にカメラを向け、[被写体認識AF]の機能を割り当てたキーを押す。

    キーを押したままシャッターボタンを押してください。

動物の瞳にピントを合わせるには

認識対象][動物(のみ)]に設定して撮影します。

認識対象が動物の場合は、静止画撮影時のみ瞳を認識することができます。

ヒント

  • 被写体認識枠表示][入]にすると、顔や瞳の認識状況を確認しやすくなります。

ご注意

  • 以下の場合など、状況によってはうまく瞳にピントが合わないことがあります。
    • メガネ(サングラス)をかけた状態
    • 前髪がかかった状態
    • 低照度、逆光時
    • 目を閉じた状態
    • 影がかかった状態
    • ピントが大きくずれた状態
    • 被写体の動きが大きいとき

    ほかにも、状況によって瞳にピントを合わせられない場合があります。

  • 人の瞳にピントを合わせられないときは、顔を認識して顔にピントを合わせます。人の顔を認識できない場合、瞳にピントを合わせることはできません。
  • 状況によっては、顔が認識できなかったり、顔以外を誤認識することがあります。
  • 以下のときは顔や瞳を認識することができません。
    • デジタルズーム使用時
  • 動画撮影モードのときは、以下の場合は顔を認識することができません。
    • 記録方式][XAVC S 4K]で、プロキシー設定]プロキシー記録][入]のとき
    • 記録方式][XAVC S 4K]動画設定][記録フレームレート][30p]で、HDMI出力設定][HDMI出力時のメディア記録][入]に設定しているとき
    • 記録方式][XAVC S 4K]で、パソコンなどからカメラに接続しているとき
    • 記録方式][XAVC S 4K]で、スマートフォンからのリモート撮影時
    • 記録方式][XAVC S HD]で、動画設定][記録フレームレート][120p]のとき