高周波フリッカーレス
蛍光灯やLED照明などの人工光源のちらつき(フリッカー)の影響を低減するために、通常よりもシャッタースピードを細かく設定する機能です。
フリッカーの周波数に合わせてシャッタースピードを調整することで、帯状の明暗が記録されてしまうことを低減します。なお、フリッカーの影響をモニターで確認しながらシャッタースピードを設定できます。
この機能は本体ソフトウェアVer.2.00以降で使用できます。
静止画、動画ともに、露出モードがM(マニュアル露出)またはS(シャッタースピード優先)のときのみ設定できます。
- MENU →(撮影設定1)→[高周波フリッカーレス]→[高分解シャッター]→[入]を選ぶ。
- MENU →(撮影設定1)→[高周波フリッカーレス]→[高分解シャッター設定]→最適なシャッタースピードを選ぶ。
- モニターを確認しながら、フリッカーの影響が低減するシャッタースピードを選んでください。ただし、シャッタースピードが速いほど撮影前のモニター表示と撮影される画像の見え方に差が生じやすくなります。必ず撮影された画像でフリッカーの影響が低減していることを確認してください。
メニュー項目の詳細
- 高分解シャッター :
- シャッタースピードを通常より細かく設定するかどうかを選ぶ。([入]/[切])
- [入]を選ぶと、モニターでフリッカーの様子を確認しやすくなります。
- 高分解シャッター設定 :
- [高分解シャッター]が[入]のときのシャッタースピードを設定する。
ヒント
- [高分解シャッター]が[入]のときは、シャッタースピードの分母が小数の形式で表示されます(高分解シャッタースピード)。
例)1/250秒のシャッタースピードの場合、250.6と表示されます。(数値は実際と異なる場合があります。) - [高分解シャッター設定]の画面では、後ダイヤルまたはコントロールホイールで高分解シャッタースピードを細かく設定できます。
例)250.6→253.3→256.0→258.8のように設定できます。*
前ダイヤルでは、高分解シャッタースピードを整数倍の値に変更できます。
例)125.3(2倍)←250.6→501.3(1/2倍)*
*数値は実際と異なる場合があります。 - [高分解シャッター]が[入]のとき、撮影待機画面では高分解シャッタースピードを細かく設定できます。撮影待機画面でも高分解シャッタースピードを整数倍の値に変更したい場合は、カスタムキーまたはマイダイヤルに[シャッタースピード(ステップ)]を割り当ててください。
- [高分解シャッター]を[入]から[切]に変更すると、高分解シャッタースピードは通常のシャッタースピードのうち最も近い値に切り替わります。
ご注意
- 光源の周波数によっては、最適なシャッタースピードに設定できずフリッカーの影響を消せない場合があります。その場合は以下をお試しください。
- 低速側のシャッタースピードに設定
- 他のシャッター方式への変更
- 電子先幕シャッター機能の設定変更
- シャッターボタンを半押ししたときに、一時的にフリッカーが表示されることがあります。
- 高分解シャッタースピードの設定値は、[カスタム撮影設定登録]に登録できず、デフォルト値が反映されます。
- [高分解シャッター]が[入]のときは、フラッシュ同調速度が1/200秒程度に制限されます。