スーパースローモーション撮影をする(ハイフレームレート設定)

記録フォーマットより高いフレームレートで撮影することによって、なめらかなスーパースローモーション映像を記録できます。

  1. MODE(モード)ボタン→[ハイフレームレート]を選んで、コントロールホイールの中央を押す。
    撮影モードが[ハイフレームレート]になり、撮影設定画面が表示される。
    • MENU→撮影設定1)→[撮影モード]でも設定できます。
    • MENU→撮影設定2)→露出モード]で、希望の露出モードに設定することができます。

  2. MENU→撮影設定2)→ハイフレームレート設定]を選び、記録設定]フレームレート]優先設定]録画タイミング]を希望の設定にする。
  3. 被写体にカメラを向け、ピントなどを合わせる。
    • フォーカスモード、ISO感度など、そのほかの撮影設定も変更することができます。
    • オートフォーカスでも、撮影スタンバイ中はピントが固定されます。オートフォーカスで意図した被写体にピントが合わないときは、マニュアルフォーカスでピントを合わせてください。
  4. コントロールホイールの中央を押す。
    撮影設定画面が終了し、撮影スタンバイに切り換わる。

    • 撮影スタンバイでは、露出の調整、フォーカスの調整、ズーム操作などはできません。撮影設定を変更したい場合は、もう一度コントロールホイールの中央を押して撮影設定画面に戻ってください。
  5. MOVIEボタンを押す。
    録画タイミング][スタートトリガー]のとき:
    取り込み(撮影)がスタートする。再度MOVIEボタンを押すか、録画可能時間を過ぎたときに取り込みが終了し、メモリーカードへ記録される。
    録画タイミング][エンドトリガー]/[エンドトリガー ハーフ]のとき:
    取り込みが終了し、メモリーカードへ記録される。

メニュー項目の詳細

記録設定
記録する動画のフレームレートを[60p 50M][30p 50M][24p 50M]から選ぶ。
フレームレート
撮影時のフレームレートを[240fps][480fps][960fps]から選ぶ。
優先設定
画質を優先する[画質優先]か、撮影時間が長くなる[撮影時間優先]かを選ぶ。
録画タイミング
MOVIEボタンを押してからある一定の時間を記録するか([スタートトリガー])、MOVIEボタンを押すまでのある一定の時間を記録するか([エンドトリガー][エンドトリガー ハーフ])を選ぶ。


フレームレートについて

スーパースローモーション撮影では、1秒間の撮影コマ数以上のシャッタースピードで撮影します。例えば、フレームレート][960fps]に設定した場合、1秒間で960コマ撮影するため、1コマのシャッタースピードは約1/1000秒より高速になります。このシャッタースピードを確保するために撮影時には充分な明るさが必要になります。明るさが不足する場合はISO感度が上がるため、ノイズが目立ちやすくなります。


最短撮影距離について

マクロ撮影などで被写体に近づきすぎるとピントが合いません。カメラを最短撮影距離(レンズ先端からW側約5cm、T側約30cm)より離して撮影してください。


録画のタイミングについて

録画タイミング]の設定により、MOVIEボタンを押すタイミングと録画される動画の時間の関係は以下のようになります。


[スタートトリガー]

MOVIEボタンを押したタイミングで取り込み(撮影)を開始します。MOVIEボタンをもう一度押すか最大録画可能時間が経過すると、取り込みが終了しメモリーカードへの記録が開始されます。

[スタートトリガー]による撮影タイミングのイラスト

(A):MOVIEボタンを押すタイミング
(B):録画される部分
(C):メモリーカードに記録中(次の撮影は行えません)


[エンドトリガー]/[エンドトリガー ハーフ]

撮影スタンバイになった時点からバッファリング(動画を一時的にカメラ内部に撮りためておくこと)を開始します。撮影データがバッファリング容量いっぱいになると、古いデータから順に上書きされます。MOVIEボタンを押すと、その時点から遡って一定時間分の動画がメモリーカードに記録されます。

  • [エンドトリガー]のときは最大録画可能時間分の動画が、[エンドトリガー ハーフ]のときは最大録画可能時間の半分の時間分の動画が記録されます。[エンドトリガー ハーフ]は、メモリーカードへの記録にかかる時間も[エンドトリガー]に比べて短くなります。
エンドトリガー

[エンドトリガー]による撮影タイミングのイラスト

エンドトリガー ハーフ

[エンドトリガーハーフ]による撮影タイミングのイラスト

(A):MOVIEボタンを押すタイミング
(B):録画される部分
(C):メモリーカードに記録中(次の撮影は行えません)
(D):バッファリング中


撮影をやり直したいときは

記録中の画面で[キャンセル]を選ぶと、記録を中止できます。ただし、中止したところまでの動画は保存されます。


再生速度について

フレームレート]記録設定]の設定によって、再生速度は以下のようになります。

フレームレート 記録設定24p 50M 記録設定30p 50M 記録設定60p 50M
240fps 10倍スロー 8倍スロー 4倍スロー
480fps 20倍スロー 16倍スロー 8倍スロー
960fps 40倍スロー 32倍スロー 16倍スロー

優先設定]と撮影時間について

優先設定 フレームレート イメージセンサー読み出し有効画素数 撮影時間
画質優先 240fps 1824×1026 約2秒
画質優先 480fps 1824×616 約1秒
画質優先 960fps 1244×420 約1秒
撮影時間優先 240fps 1824×616 約3秒
撮影時間優先 480fps 1292×436 約3秒
撮影時間優先 960fps 912×308 約3秒

再生時間について

例えば、記録設定][24p 50M]フレームレート][960fps]優先設定][撮影時間優先]に設定し、約4秒間撮影した場合、再生速度は40倍スローとなることから、再生時間は約160秒(約2分40秒)になります。

ご注意

  • 音声は記録されません。
  • 記録される動画はXAVC S HDフォーマットになります。
  • MOVIEボタンを押してから記録が終わるまでに時間がかかる場合があります。撮影スタンバイに切り換わるまで待って、次の撮影を行ってください。