準備5:サブカートリッジに嗅素を注入する
事前準備
嗅素の注入作業を始める前に、あらかじめ下記を行ってください。
- トルクレンチは3.5 N·mに設定してください。トルクレンチの使いかたについては、お使いのトルクレンチの取扱説明書をご確認ください。3.5 N·m以外のトルクで開け閉めすると、カートリッジクランパーやサブカートリッジが破損したり、嗅素が漏れたりする場合があります。
- 分注器は、分注容量を最大665 μLまでに設定してください。分注器の使いかたについては、お使いの分注器の取扱説明書をご確認ください。
- 保護メガネと保護手袋を着用するなど、お使いの嗅素に適した準備を行ってください。
嗅素注入の一連の作業は、以下の手順に従って行ってください。正しく作業を行わない場合、嗅素が漏れる恐れがあり、本体に嗅素が付着してにおいが残ってしまうことがあります。
- カートリッジクランパー(下)に、カートリッジから取り外したサブカートリッジをセットする
セットしたサブカートリッジが動かないことを確認してください。
- カートリッジクランパー(上)をかぶせる
- トルクレンチを使ってカートリッジクランパー(上)を反時計回りに回し、サブカートリッジ(上)を緩める
- カートリッジクランパー(上)を外し、サブカートリッジを取り出す
- サブカートリッジ(上)を反時計回りに手で回して外し、金属カップの上面を上にしてテーブルに置く
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嗅素と分注器を手元に用意する
分注器は、注入する嗅素や容量に応じて、適切な製品をお使いください。
ここでは、マイクロピペットを使って注入する場合の手順を説明します。
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マイクロピペットにチップを装着する
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マイクロピペットで嗅素を最大665 μLまで吸引する
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金属カップの上面中心の穴から嗅素を注入する
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サブカートリッジ(下)を平らな場所に置いて水平な状態を保ちながら、サブカートリッジ(上)を時計回りに手で回し、仮締めする
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サブカートリッジを水平な状態で持ち、カートリッジクランパー(下)にセットする
セットしたサブカートリッジが動かないことを確認してください。
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カートリッジクランパー(上)をかぶせる
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3.5 N·mに設定したトルクレンチを使ってカートリッジクランパー(上)を時計回りに「カチッ」と音がするまで回し、サブカートリッジ(上)を本締めする
「カチッ」と音がしたら密閉された状態になります。(お使いのトルクレンチによって、密閉状態を示す音が異なります。)
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サブカートリッジをカートリッジクランパーから取り出し、約30分間待つ
嗅素が金属カップ内に浸透するまで約30分かかります。サブカートリッジを動かさずにお待ちください。
水平な状態で約30分間置く
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待っている間に手順1~13を繰り返し、残りのサブカートリッジに嗅素を注入する
ご注意
- 注入できる嗅素の量は最大665 μLです。665 μLを超えると嗅素が漏れる恐れがあり、本体ににおいが残ったり、故障したりする原因となります。
- 万一、嗅素が漏れた場合は、保護手袋を着用し、嗅素に応じて布などで適切に拭き取ってください。
- 3.5 N·m以外のトルクで締めると、カートリッジクランパーやサブカートリッジが破損したり、嗅素が漏れたりする場合があります。
- トルクレンチでの締め付け時に規定トルクに達しない場合は、カートリッジクランパーの不具合の恐れがあります。交換については、お買い上げの販売店にお問い合わせください。
- サブカートリッジは1回限りの使用となります。一度嗅素を注入したサブカートリッジを再利用しないでください。
- 嗅素を注入して密閉したサブカートリッジを開けないでください。嗅素が漏れる恐れがあります。