フリッカーレス設定
蛍光灯やLED照明などの人工光源のちらつき(フリッカー)の影響を低減するために、フリッカーによる影響が少ないタイミングで撮影したり、通常よりもシャッタースピードを細かく設定することができます。
人工光源下での撮影時に、撮影タイミングによって生じる露出や色合いのばらつきを低減できます。-
MENU→(撮影)→ [シャッター/サイレント]→[フリッカーレス設定]→希望の設定項目を選ぶ。
メニュー項目の詳細
- フリッカーレス撮影(静止画撮影時のみ):
- 光源の点滅周期が100Hzか120Hzの場合にフリッカーを検知してフリッカーによる影響を低減して静止画を撮影する。シャッターボタンを半押しすることでフリッカーが検知される。([入]/[切])
[入]に設定したときは、シャッターボタンを半押しして(フリッカーアイコン)が表示されたことを確認してから撮影してください。
- 高分解シャッター:
- フリッカーの周波数に合わせてシャッタースピードを細かく調整することで、フレーム間の明るさのばらつきを低減する。([入]/[切])
静止画、動画ともに、シャッタースピードをマニュアルで調整する露出モードのときのみ設定できます。 -
[高分解シャッター]が[入]のときは、シャッタースピードの分母が小数の形式で表示されます(高分解シャッタースピード)。
例)1/250秒のシャッタースピードの場合、250.6と表示されます。(数値は実際と異なる場合があります。)- [高分解シャッター]を[切]に設定すると、元の表示に戻ります。
- 高分解シャッター設定:
-
[高分解シャッター]が[入]のときのシャッタースピードを設定する。
モニターを確認しながら、フリッカーの影響が低減するシャッタースピードを選んでください。 コントロールホイールの中央を押すと、フリッカーの影響が低減されるシャッタースピードに自動的に設定されます。 ただし、シャッタースピードが速いほど撮影前のモニター表示と撮影される画像の見え方に差が生じやすくなります。必ず撮影された画像でフリッカーの影響が低減していることを確認してください。
ヒント
- [フリッカーレス撮影]が[入]のとき、同一シーンを異なるシャッター速度で撮影したときに撮影画像の色合いが異なることがあります。その場合には、撮影モードを[シャッタースピード優先]または[マニュアル露出]にし、シャッタースピードを一定にして撮影することをおすすめします。
- [フリッカーレス撮影]が[入]のとき、AF-ON(AFオン)ボタンを押すことでもフリッカーを検知することができます。
- [フリッカーレス撮影]が[入]のとき、マニュアルフォーカス時も、シャッターボタンを半押しまたはAF-ON(AFオン)ボタンを押すことでフリッカーを検知することができます。
- カスタムキーに[フリッカーレス撮影切換]または[高分解シャッター切換]を割り当てると、割り当てたキーを押すたびに[フリッカーレス撮影]または[高分解シャッター]の入/切を切り替えることができます。
- カスタムキーに[フリッカ-レスTvスキャン]を割り当てると、撮影時に割り当てたキーを押すだけでフリッカーの影響が低減されるシャッタースピードに自動的に設定されます。 動画撮影時は、撮影スタンバイ時のみ[フリッカ-レスTvスキャン]を実行できます。
- [フリッカ-レスTvスキャン]を行うと、ライブビュー表示が1秒程度表示されなくなります。
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[高分解シャッター設定]の画面では、後ダイヤルL、後ダイヤルR、またはコントロールホイールで高分解シャッタースピードを細かく設定できます。
例)250.6→253.3→256.0→258.8のように設定できます。*
前ダイヤルでは、高分解シャッタースピードを整数倍の値に変更できます。
例)125.3(2倍)←250.6→501.3(1/2倍)*
*数値は実際と異なる場合があります。
- [高分解シャッター]が[入]のとき、撮影待機画面では高分解シャッタースピードを細かく設定できます。撮影待機画面でも高分解シャッタースピードを整数倍の値に変更したい場合は、カスタムキーまたはマイダイヤルに[シャッタースピード(ステップ)]を割り当ててください。
- [高分解シャッター]を[入]から[切]に変更すると、高分解シャッタースピードは通常のシャッタースピードのうち最も近い値に切り替わります。
ご注意
- [フリッカーレス撮影]を[入]に設定すると、ライブビュー画像の画質が低下することがあります。
- [フリッカーレス撮影]を[入]に設定すると、レリーズタイムラグがわずかに長くなることがあります。また、連続撮影速度が遅くなったり、連続撮影間隔にばらつきが生じたりすることがあります。
- [フリッカーレス撮影]を[入]にしていても、背景が暗いときなど、光源や被写体によってはフリッカーを検知できないことがあります。また、フリッカーを検知しても、光源や撮影条件によってはフリッカーの影響を低減できないことがあります。事前に試し撮りすることをおすすめします。
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以下の場合、[フリッカーレス撮影]は使えません。
- バルブ撮影中
- 動画撮影時
- プリ撮影中
- [フリッカーレス撮影]を[入]にした場合と[切]にした場合で、撮影画像の色合いが異なることがあります。
- [フリッカーレス撮影]を[入]に設定すると、連続撮影中のライブビュー画像のちらつき(フリッカー)を軽減できないことがあります。
- [高分解シャッター]を[入]に設定すると、レリーズタイムラグが長くなることがあります。
-
[高分解シャッター]を[入]にしていても、光源の周波数によっては、最適なシャッタースピードに設定できずフリッカーの影響を消せない場合があります。その場合は以下をお試しください。
- 低速側のシャッタースピードに設定
- シャッターボタンを半押ししたときに、一時的にフリッカーが表示されることがあります。
- 高分解シャッタースピードの設定値は、[カスタム撮影設定登録]に登録できず、デフォルト値が反映されます。
- [高分解シャッター]が[入]のときは、フラッシュ同調速度がより低速側に制限されることがあります。
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