フランジバックの調整

レンズの取り付け面と撮像素子面までの距離（フランジバック）を自動調整します。

光学ズームの広角端と望遠端でフォーカスが正しく合わない場合に実施します。正しく調整されると、フォーカス調整後にズーム位置を変更しても、フォーカスが合ったまま保持されます。

調整前の準備

調整前に次の準備を必ず行ってください。

  1. フランジバック調整用チャートを、専用URLからダウンロードし、A3サイズで印刷する。

    https://helpguide.sony.net/pro/fb_adj/v1/h_zz/

  2. カメラを水平な場所に置く。

  3. 赤外線リモコンのHOMEボタン、またはカメラ操作部の （PTZ）タブにある （パンチルトホーム）ボタンを押して、カメラの向きを正面にする。

  4. フランジバック調整用チャート（A3サイズ推奨）を、約2 m離れた位置に置き、ズームを望遠端にして、フランジバック調整用チャートの中心が画面中央になるように映す。

    ズームを広角端にしたときの画面の中央付近（下図の点線部分内）に、チャートと異なる距離の被写体が入らないようにしてください。

    A：点線内は専用チャートのみを映す

  5. ズームを広角端にしたあと、以下の設定を行う。

    Web Appのカメラ基本設定部の設定
    IRIS：F2.8（開放）
    ISO/GAIN：0 dB

    カメラメニューの設定
    ［Project］メニュー >［Rec Format］－［Frequency］：59.94または50
    ［Project］メニュー >［Rec Format］－［Video Format］：3840×2160P
    ［Shooting］メニュー >［S&Q Motion］－［Setting］：［Off］
    ［Shooting］メニュー >［SteadyShot］－［Setting］：［Off］

  6. ズーム範囲全体で画が適切な明るさになるように、照明やNDフィルターで明るさを調整する。

 

自動調整を実行する

  1. カメラメニューの［Technical］メニュー >［Lens］－［Auto FB Adjust］の［Execute］を選択する。
  2. 確認画面の内容を確認したあと、［Execute］を選択する。

 

フランジバックの自動調整を中断するには

実行中に表示される［Cancel］を選択します。

 

自動調整後に調整値を工場出荷状態に戻すには

  1. カメラメニューの［Technical］メニュー >［Lens］－［Auto FB Adjust］の［Reset］を選択する。
  2. 確認画面の内容を確認したあと、［Execute］を選択する。

ご注意

  • 調整実行中はカメラには触れないでください。
  • 調整が失敗した場合、メッセージが表示されます。調整ができない場合は以下を確認してください。
    • フランジバック調整チャートの明るさは適切か。
      明るさが不適切だとメッセージが表示されて調整が中断します。
    • フランジバック調整チャートが近すぎたり、遠すぎたりしていないか。
    • 「調整前の準備」の操作を正しく行ったか。
    • カメラ画面の中にライトなど高輝度被写体が映っていないか。
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