発色を調整する(彩度/色相/色の深さ)
カメラの仕様によりピクチャープロファイルで設定できる項目、内容が異なる場合があります。
彩度
色の鮮やかさ(Saturation)を調整します。
項目 | 設定値 |
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彩度 | –32(薄くなる) ~ +32(濃くなる) |
プラスにすると鮮やかになり、マイナスにすると色あせます。階調と組み合わせての調整が前提です。明るく鮮やかだとビデオらしく、暗く鮮やかではフィルムらしく、明るく淡くではパステルトーンの仕上がりに、暗く淡くではアート調の仕上がりになります。
色相
色相(Hue)を調整します。
項目 | 設定値 |
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色相 | –7(緑がかる) ~ +7(赤みがかる) |
赤 - 黄 - 緑 - 水色 - 青 - 紫 - 赤の色がそれぞれ連動して右回り(プラスにしたとき)、左回り(マイナスにしたとき)で変化します。すべての色に影響を与えるため、意図どおりの調整が難しいです。カメラ機種間での厳密な色合わせの際に使用するようにしてください。
色の深さ
色相別に輝度(Luminance)を調整します。選択した色が濃い(彩度が高い)ほど大きく変化します。無彩色に近い色はほとんど変化しません。
項目 | 設定値 |
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色の深さ > R | –7 ~ +7 |
色の深さ > G | –7 ~ +7 |
色の深さ > B | –7 ~ +7 |
色の深さ > C | –7 ~ +7 |
色の深さ > M | –7 ~ +7 |
色の深さ > Y | –7 ~ +7 |
プラスにすると輝度が下がり、色が深く見えます。マイナスにすると輝度が上がり、色が浅く見えます。
この設定で、見た目の鮮やかさや派手さを増すだけでなく、暗く濃い色を表現することができます。
R、G、B、C、M、Yの6色をそれぞれ独立して調整できるため、強調したい色のみに効果を適用することができます。
R+
±0
R–
COLOR CORRECTION
特定の色範囲を設定して、その色を変更します。 色再現を変更したり、色のエフェクトとしても使えます。
項目 | 設定値 |
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TYPE | OFF / COLOR / REVISION / COLOR EXTRACT |
MEMORY SELECTION | 1 / 2 / 1&2 |
MEMORY1 COLOR | PHASE / PHASE RANGE / SATURATION / ONE PUSH SET |
MEMORY1 REVISION | PHASE (–15 ~ +15) / SATURATION (–15 ~ +15) |
MEMORY2 COLOR | (設定項目はMEMORY1と同様) |
MEMORY2 REVISION | (設定項目はMEMORY1と同様) |
TYPE
カラーコレクションのタイプを選びます。
- OFF:
- カラーコレクションを行わない。
- COLOR REVISION:
- 設定した色を補正する。
- COLOR EXTRACT:
- 設定されている色のみカラーで表示する。他の部分は白黒になります。
MEMORY SELECTION
有効にする色設定のメモリーを選びます。
- 1:
- メモリー1の設定のみ有効にする。
- 2:
- メモリー2の設定のみ有効にする。
- 1&2:
- メモリー1、2ともに有効にする。
MEMORY1 COLOR
メモリー1の色設定を行います。 [ONE PUSH SET]では、センターマーカーの中心部に映した被写体に合わせて[PHASE]が自動設定されます。[SATURATION]は0にリセットされます。 色設定を行う際、[TYPE]を一時的にCOLOR EXTRACTに設定すると、設定された色のみがカラーで表示されるため、色設定の確認に便利です。
MEMORY1 REVISION
メモリー1の色設定をどのように変更するかを[PHASE]色相と[SATURATION]で設定します。これらの項目は[TYPE]でCOLOR REVISIONを選択したときのみ有効です。
MEMORY2 COLOR / MEMORY2 REVISION
メモリー2もメモリー1と同様の方法で設定します。
ご注意
- 2つのメモリーを同じ設定にすると、補正効果は2倍になります。
- [COLOR CORRECTION]の設定は電源を切っても保持されますが、時間、天気、場所などにより変化するような色に効果を加える場合は、使用時に再度設定し直すことをおすすめします。
- [COLOR CORRECTION]設定後に、ホワイトバランス、ピクチャープロファイルの[WB SHIFT]、[SATURATION]、[COLOR PHASE]の設定を変更すると、色が変化して補正される被写体が変わる可能性があります、その場合には、[COLOR CORRECTION]の設定を見直してください。また、同様の理由によりホワイトバランスはオートではなく 固定での使用をおすすめします。
WB SHIFT
ホワイトバランスシフトを設定します。
項目 | 設定値 |
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FILTER TYPE | LB-CC / R-B |
LB[COLOR TEMP] | –9 (青みがかる)~ +9(赤みがかる) |
CC[MG/GR] | –9 (緑がかる)~ +9(マゼンタがかる) |
R GAIN | –9 (Rのレベルが下がる)~ +9(Rのレベルが上がる) |
B GAIN | –9 (Bのレベルが下がる)~ +9(Bのレベルが上がる) |
FILTER TYPE
ホワイトバランスシフトの方法を選択します。
- LB-CC:
- フィルムタイプ(色温度変換と色補正を行う)
- R-B:
- ビデオタイプ(RとBのレベルを補正する)
LB[COLOR TEMP]
色温度変換の設定をします。
CC[MG/GR]
色補正の設定をします。
R GAIN
Rのレベルを設定します。
B GAIN
Bのレベルを設定します。