映像信号の位相を合わせる(ゲンロック)
本機のGENLOCK IN/REF OUT端子を介して、本機を複数台使用して撮影するときなど、特定の基準信号に同期させたり、タイムコードを合わせることができます。
基準信号に同期させる
本機のREF/TC IN/OUTスイッチをIN側に設定し、GENLOCK IN/REF OUT端子に基準信号を入力することによって、ゲンロックが可能です。
入力できる基準信号は、選択している記録フォーマットのシステム周波数によって異なります。
| 記録フォーマットのシステム周波数 | 入力可能な基準信号 |
|---|---|
| 59.94P | 1920×1080 59.94i 720×486 59.94i 1280×720 59.94P |
| 29.97P | 1920×1080 59.94i 720×486 59.94i |
| 23.98P | 1920×1080 47.95i(23.98PsF) 1920×1080 23.98P |
| 59.94i | 1920×1080 59.94i 720×486 59.94i |
| 50P | 1920×1080 50i 720×576 50i 1280×720 50P |
| 25P | 1920×1080 50i 720×576 50i |
| 50i | 1920×1080 50i 720×576 50i |
ご注意
- 基準信号が不安定な場合は、ゲンロックできません。
- サブキャリアは同期しません。
他機のタイムコードにロックさせる
タイムコード供給源となる機器は、タイムコード出力が更新されるモード([Free Run]や[Clock])に設定してください。
-
フルメニューの[TC/Media]-[Timecode]を次のように設定する。
[Mode]:[Preset]
[Run]:[Free Run] - [DURATION/TC/U-BIT]が割り当てられたアサイナブルボタンを押して、画面にタイムコードを表示させる。
- REF/TC IN/OUTスイッチがIN側になっていることを確認し、GENLOCK IN/REF OUT端子とTC IN/OUT端子に、それぞれHDまたはSDのリファレンスビデオ信号およびそれに同期した基準タイムコードを供給する。
これで本機のタイムコードジェネレーターが基準タイムコードにロックし、画面に「EXT-LK」と表示されます。
ロックしてから約10秒経過した後は、外部からの基準タイムコードの接続を外しても、外部ロック状態は保たれます。
ご注意
- 供給する基準タイムコードとリファレンスビデオ信号が、SMPTEタイムコードの規格を満たした位相関係にあることを確認してください。
- 外部ロックの操作をすると、タイムコードは瞬時に外部のタイムコードにロックし、外部タイムコードの値と同じ値がタイムデータ表示部に出ますが、タイムコードジェネレーターが安定するまでの数秒間は、記録を開始しないでください。
- リファレンスビデオ信号の周波数と本機のフレーム周波数が同じでないと、正しくロックできず、本機が正常に動作できません。この場合、タイムコードも外部のタイムコードに正しくロックできません。
- 接続を外した場合、基準タイムコードに対し1時間で1フレームずれる場合があります。
外部ロックを解除するには
フルメニューの[TC/Media]-[Timecode]の設定を変更してください。
システム周波数を変更した場合や、特殊記録モード(スロー&クイックモーションまたはインターバルレック)での記録を開始した場合も、外部ロックは解除されます。
本機のタイムコードに他機のタイムコードを合わせる
本機のタイムコード設定を、タイムコード出力が更新されるモード([Free Run]や[Clock])に設定してください。
- フルメニューの[TC/Media]-[Timecode]で本機のタイムコードを設定する。
- REF/TC IN/OUTスイッチがOUT側になっていることを確認し、TC IN/OUT端子とGENLOCK IN/REF OUT端子を、同期させたい機器のタイムコード入力端子、リファレンス信号入力端子に接続する。
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