使用上のご注意
結露について
本機を寒いところから急に暖かいところに持ち込んだときなど、機器表面や内部に水滴がつくことがあります。これを結露といいます。結露が起きたときは電源を切り、結露がなくなるまで放置し、結露がなくなってからご使用ください。結露時のご使用は機器の故障の原因となる場合があります。
LCDパネルについて
本機のLCD(液晶)パネルは有効画素99.99%以上の非常に精密度の高い技術で作られていますが、画面上に黒い点が現れたり(画素欠け)、常時点灯している輝点(赤、青、緑など)や滅点がある場合があります。また、LCD(液晶)パネルの特性上、長期間ご使用の間に画素欠けが生じることもあります。これらの現象は故障ではありませんので、ご了承の上本機をお使いください。なお、これらの点が記録されることはありません。
本機のLCDパネルが故障してしまった場合に、緊急対応として強制的にHDMIまたはMonitor & Controlに映像出力できる状態に設定を変更することが可能です。詳しくは「トラブル時の対処」をご覧ください。
タッチパネル利用上のご注意
本製品のLCDモニターはタッチパネルになっており、指で直接触れて操作を行えます。
タッチパネルは指で軽く触れるように設計されています。指で強く押したり、先の尖ったもの(爪/ボールペン/ピンなど)を押し付けたりしないでください。
次の場合はタッチパネルに触れても動作しないことがあります。また、誤動作の原因となりますのでご注意ください。
- 爪の先での操作
- 異物を操作面に乗せたままでの操作
- 保護シートやシールなどを貼っての操作
- ディスプレイに水滴が付着または結露している状態での操作
- 濡れた指または汗で湿った指での操作
本機搭載のCMOSイメージセンサーの現象
ご注意
- 撮影画面に出る下記の現象は、イメージセンサー特有の現象で、故障ではありません。
白点
イメージセンサーは非常に精密な技術で作られていますが、宇宙線などの影響により、まれに画面上に微小な白点が発生する場合があります。
これはイメージセンサーの原理に起因するもので故障ではありません。
また、下記の場合、白点が見えやすくなります。
- 高温の環境で使用するとき
- ゲイン(感度)を上げたとき
フリッカー
蛍光灯、ナトリウム灯、水銀灯、LEDによる照明下で撮影すると、画面が明滅したり、色が変化したように見えることがあります。
有寿命部品について
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ファン、バッテリーは有寿命部品として定期的な交換が必要です。
常温でのご使用の場合、5年を目安に交換してください。ただし、交換時期は目安であり、部品の寿命を保証するものではありません。交換の際はお買い上げ店 にご相談ください。
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機器に搭載されているバッテリー端子(バッテリーパックやUSB充電器との接点部分)は消耗品です。
振動や衝撃によって端子が変形したり、曲がったり、あるいは長期の屋外での使用などによって表面が腐食したりすると、本体に電源が供給されなくなります。
長期間機器を使用していただくために、定期点検を実施することをお願いします。点検につきましては、ソニーのサービス担当者または営業担当者にご相談ください。
内蔵の充電式電池について
本機は日時や各種の設定を電源の入/切と関係なく保持するために、充電式電池を内蔵しています。内蔵の充電式電池は、本機の電源の入/切に関わらず、USB充電器でコンセントにつながっているか、充電されたバッテリーを本機に装着した状態で24時間経過すれば充電されます。USB充電器で電源につながない、またはバッテリーを入れないままで2か月近くまったく使わないと完全に放電してしまいます。充電してから使ってください。ただし、充電式電池が充電されていない場合でも、使用時の日時を記録する必要がなければ本機を使えます。
使用場所・保管場所について
水平な場所、空調のある場所に保管してください。
次のような場所での使用・保管は避けてください。
-
極端に寒い所、暑い所(使用温度は0 ℃~40 ℃)。真夏、窓を閉め切った自動車内は50 ℃を越えることがあります。
- 湿気・ほこりの多い所。
- 雨があたる所
- 激しく振動する所
- 強い磁気を発生するものの近く
- 強力な電波を発生するテレビやラジオの送信所の近く
- 直射日光が長時間当たる場所や暖房器具の近く
レーザービームについてのご注意
レーザービームはCMOSイメージセンサーに損傷を与えることがあります。レーザービームを使用した撮影環境では、CMOSイメージセンサー表面にレーザービームが照射されないように充分注意してください。特に医療用などの強力なレーザー光の場合は、反射光や散乱光でも損傷を与えることがあります。
医療機器に近づけない
本製品(付属品を含む)は磁石を使用しているため、ペースメーカー、水頭症治療用圧可変式シャントなどの医療機器に影響を与える恐れがあります。本製品をこれらの医療機器をご使用の方に近づけないでください。これらの医療機器を使用されている場合、本製品のご使用前に担当医師にご相談ください。
携帯電話などによる電波障害を防止するために
携帯電話などを本機の近くで使用すると、誤動作を引き起こしたり、映像、音声などに影響を与えることがあります。本機の近くでは、携帯電話などの電源はできるだけ切ってください。
インターネット接続時のご注意
- 本機は無線LANを用いて、脆弱性が懸念されるセキュリティ方式であるWEPまたはWPAのみを使用するアクセスポイントとは接続できません。
- 本機はネットワーク機器(例えばルーター、スイッチング・ハブ)ではありません。DoS攻撃(サービス妨害攻撃)などのネットワーク経由での攻撃に対して、適切な設定と管理を行うことができるネットワークに本機を接続することを強く推奨します。
- 本機のネットワークへの接続には、適切な設定と管理が行われたルーターを介した接続、もしくは同機能を有したLANポートへの接続をしてください。このような接続をしない場合(例えばFree Wi-Fiなど)、セキュリティ上の問題を生じる可能性があります。ルーターは適切な設定をすることにより、ネットワーク内の機器へのDoS攻撃または機器の機能喪失に対する十分な保護を提供します。何か異常を感じた場合は、すぐにカメラをネットワーク接続から遮断してください。
セキュリティに関するご注意
- 本機の無線LANの設定で[Security]を[None]にしてアクセスポイントと接続すると、カメラとアクセスポイント間の無線通信が暗号化されないため、電波の届く範囲にいる第三者に内容を盗み取られる可能性があります。より安全なセキュリティ方式であるWPA2またはWPA3を使用してください。
- 通信を行う機器でセキュリティ対策を行わなかった結果、または、通信仕様上の、やむを得ない事情により、データ漏洩等、セキュリティ上の問題が発生した場合、弊社ではそれによって生じたあらゆる損害に対する責任を負いかねます。
- 使用環境によってはネットワーク上の意図せぬ第三者から製品にアクセスされる可能性があります。本機をネットワークに接続する際には、セキュアなネットワークであることをご確認の上ご使用ください。
- 本製品のネットワークへの接続には、ルーターやファイアウォールなどの保護機能を通して接続をしてください。このような接続をしない場合、セキュリティ上の問題が生じる可能性があります。
- 利用者が気付かないうちに、電波が届くところから意図せぬ第三者に通信内容を盗み見られてしまうおそれがあります。無線LAN通信を利用する際は、通信内容を保護するために、適切なセキュリティ対策をしてください。
ファイルの断片化について
画像が正しく記録・再生されないときは記録メディアをフォーマット(初期化)してください。長期間、映像の記録・クリップの消去を繰り返していると、記録メディア 内のファイルが断片化(フラグメンテーション)して、映像が正しく記録・保存できなくなる場合があります。このような場合は、クリップのバックアップを取ったあと、フルメニューの[TC/Media]-[Format Media]で記録メディアのフォーマット(初期化)を行ってください。
記録機能についてのご注意
- 必ず事前に記録テストを行い、正常に記録されていることを確認してください。本機や記録メディア、外部ストレージなどを使用中、万一これらの不具合により記録されなかった場合の記録内容の補償については、ご容赦ください。
- お使いになる前に、必ず動作確認を行ってください。故障その他に伴う営業上の機会損失等は保証期間中および保証期間経過後にかかわらず、補償はいたしかねますのでご了承ください。
- 本製品を使用したことによるお客様、または第三者からのいかなる請求についても、当社は一切の責任を負いかねます。
- 本機内、記録メディア、外部のストレージ等に記録されたデータの損失、修復、複製の責任は負いかねます。
- 諸事情による本製品に関連するサービスの停止、中断について、一切の責任を負いかねます。