ピクセルシフトマルチ撮影
4枚または16枚のRAW画像を撮影してパソコンで合成することで、通常の撮影では実現できない高解像の画像を生成できます。美術品や建築物などの静止物を撮影する場合に効果的です。RAW画像を合成するには、専用ソフトウェアが必要です。
あらかじめ、カメラがスマートフォンと接続されていないことを確認してください。
ここではカメラとパソコンをUSBケーブルで接続する場合の手順を説明します。
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カメラのUSB Type-C端子とパソコンをUSBケーブルで接続して、カメラに表示された画面で[リモート撮影]を選ぶ。
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パソコンでImaging Edge Desktop(Remote)]を起動する。
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三脚を使用してカメラをしっかりと固定し、Imaging Edge Desktop(Remote)を使って[ピクセルシフトマルチ撮影]を行う。指定した枚数と撮影間隔でRAW画像が撮影され、合成された画像とともにパソコンに保存される。
- カメラや被写体のブレに注意してください。
- 4枚または16枚のRAW画像は同じ設定で撮影されます。撮影間隔中に撮影設定を変更することはできません。
- 撮影間隔中にコントロールホイールの中央を押すと、撮影を中断できます。
- フラッシュ(別売)を使用しない場合はImaging Edge Desktop(Remote)で撮影間隔を最短に設定してください。フラッシュ使用時は、お使いのフラッシュの充電時間を考慮して撮影間隔を設定してください。
- [リモート撮影設定]の[静止画の保存先]を[カメラ本体のみ]に設定している場合は、撮影した4枚または16枚のRAW画像をパソコンに取り込んでからImaging Edge Desktop(Viewer)で画像を合成してください。
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[ピクセルシフトマルチ撮影]のテクニックは、以下のサポートページをご覧ください。
https://www.sony.net/psms/
ヒント
- カメラとパソコンの接続方法には、USB接続のほかにもアクセスポイント経由のWi-Fi接続、Wi-Fi Direct接続、有線LAN接続があります。それぞれの接続方法については「 パソコンからカメラを操作する(リモート撮影機能)」をご覧ください。
- Wi-Fiを使ったリモート撮影では、画像の転送に時間がかかる場合があります。その場合は、[リモート撮影設定]の[静止画の保存先]を[カメラ本体のみ]に設定するか、有線接続でのリモート撮影をおすすめします。
- Imaging Edge Desktop(Remote)を使わずにカメラ単体で[ピクセルシフトマルチ撮影]を行うこともできます。MENU→(撮影)→[コンポジットRAW撮影]→[ピクセルシフトマルチ撮影]で枚数と撮影間隔を設定して撮影してください。撮影されたRAW画像をパソコンに取り込んで、Imaging Edge Desktop(Viewer)を使って合成できます。撮影時にImaging Edge Desktop(Remote)を使わない場合は、カメラや被写体のブレを防ぐために、ワイヤレスリモートコマンダー(別売)やセルフタイマーを使って撮影してください。
ご注意
- カメラや被写体のブレが発生すると、[ピクセルシフトマルチ撮影]で撮影したRAW画像が正しく合成されないことがあります。また、被写体が静止していても、周辺の人物や物が動くと、被写体に当たる光が変化するため、RAW画像が正しく合成されないことがあります。
- [ピクセルシフトマルチ撮影]で撮影したRAW画像は本機では合成できません。Imaging Edge Desktop(Viewer)を使って合成してください。
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[ピクセルシフトマルチ撮影]時は、下記の設定に固定されます。
- [画質/画像サイズ設定]の[ファイル形式]:[RAW]
- [画質/画像サイズ設定]の[RAW記録方式]:[非圧縮]
- [ピクセルシフトマルチ撮影]時は[シャッター方式]の[メカシャッター]を選択できません。
- [ピクセルシフトマルチ撮影]時は、バルブ撮影は行えません。
- [ピクセルシフトマルチ撮影]時は、光通信式ワイヤレスフラッシュはご使用できません。
- 撮影モードがP/A/S/M以外のときは、ピクセルシフトマルチ撮影は行えません。
- マウントアダプターをご使用の場合は、撮影間隔が長くなることがあります。
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