ネットワークストリーミング(動画)
カメラを有線または無線でネットワークに接続し、カメラの映像と音声をライブ配信できます。
この機能は本体ソフトウェアVer.3.00以降で使用できます。
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カメラとスマートフォンをBluetoothで接続する。
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Creators’ Appで、使用する配信サービスの接続先サーバーやストリームキーなどの情報を登録する。
- カメラで、MENU→
(ネットワーク)→[ストリーミング]→[
ネットワークストリーミング]→[ストリーミング]を[入]にする。カメラの画面に[ストリーミング:スタンバイ]が表示され、配信スタンバイ状態に切り替わる。
- 画質の設定など、Creators’ Appから選択することもできます。
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コントロールホイールの中央を押して配信を開始する。
カメラの画面に[ストリーミング:出力中]が表示される。
- Creators’ Appから配信を開始することもできます。
- ストリーミングを終了するには、もう一度中央ボタンを押してください。
メニュー項目の詳細
- ストリーミング:
- ネットワークストリーミングを行うかどうかを設定する。([入]/[切])
- ストリーミング接続エラー表示:
- ネットワークストリーミングでネットワークや配信サーバーに接続できない場合に、エラーの内容を表示する。
- 出力画質設定:
- ネットワークストリーミングで出力する映像の画質を設定する。([画質]/[解像度]/[フレームレート]/[ビットレート])
- 出力情報表示:
- ネットワークストリーミングの配信情報を表示する。
- ストリーミング時の動画記録:
- ネットワークストリーミング中に記録メディアへ動画記録できるようにするかどうかを設定する。([許可]/[禁止])
- 出力中の強調表示:
- ネットワークストリーミング中に、モニター全体に青い枠を表示するかどうかを設定する。([入]/[切])
- ルート証明書エラー:
- 通常は[接続しない]に設定することをおすすめします。証明書エラーが表示された場合はルート証明書を更新して、正しい認証による接続を行ってください。
出力映像の画質設定について
ストリーミング画質の詳細な設定を行うには、[画質]を[カスタム]に設定し、[解像度]、[フレームレート]、[ビットレート]をそれぞれ設定してください。
解像度とフレームレートの組み合わせによって、設定できるビットレートの範囲は異なります。
| 解像度 | フレームレート | ビットレート設定可能範囲 | ビットレート初期値 |
|---|---|---|---|
| 4K (2160p) | 30p | 38Mbps~13Mbps | 34Mbps |
| 2K (1440p) | 30p | 38Mbps~6Mbps | 13Mbps |
| HD (1080p) | 60p | 27Mbps~4.5Mbps | 9Mbps |
| 30p | 18Mbps~3Mbps | 6Mbps | |
| HD (720p) | 60p | 13.5Mbps~2.3Mbps | 6Mbps |
| 30p | 9Mbps~1.5Mbps | 4Mbps |
ヒント
- ズームやネットワークストリーミングなどをカスタムキーに割り当てたり、ファンクションメニューに登録しておくと、ストリーミング出力中でもこれらの設定を変更できます。
- ストリーミングデータの形式は、以下のようになります。
- 映像フォーマット:MPEG-H HEVC/H.265またはMPEG-4 AVC/H.264*
- 音声フォーマット:48 kHz、16 bit、2ch
*RTMP/RTMPSでの配信時はMPEG-4 AVC/H.264になります。
- 外部マイクを使用する場合は、カメラの
(マイク)端子に接続することで音声と口の動きのずれを最小限に抑えることができます。
ご注意
- ネットワークストリーミングを実行中は、ストリーミング開始前の撮影モードにかかわらず常に動画撮影モードに設定されます。
- ネットワークストリーミングで配信中は、以下のことができません。
- メニュー画面への遷移
- 再生画面への遷移
- FTP転送
- リモート撮影
- クラウド接続
- スマートフォン転送
- ネットワークストリーミングを実行中は、以下の機能は無効になります。
- パワーセーブ開始時間
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モニター自動OFF
- ネットワークストリーミング中に記録メディアへ記録する動画の記録方式/記録フレームレートには以下の制約があります。
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[解像度]が[4K (2160p)]または[2K (1440p)]に設定されている場合、[
記録方式]は[XAVC HS 4K]には設定できません。 - [記録フレームレート]は、出力時の映像の[フレームレート]と同じになります。
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[解像度]が[4K (2160p)]または[2K (1440p)]に設定されている場合、[
- ネットワークストリーミング中に[ストリーミング時の動画記録]の設定を変更することはできません。
- 温度環境やストリーミングの出力画質設定、ストリーミング時の動画記録設定、Wi-Fiの接続環境、ストリーミング開始前の使用状況により、カメラ内部の温度が上昇し、配信できる時間が短くなることがあります。
- ご使用のネットワーク環境によっては、配信映像/音声が乱れる場合があります。その場合は、より高速かつ安定したネットワークに切り替えるか、[ビットレート]を低くしてください。
- お使いのインターネット回線やネットワークの状況によっては配信が中断される場合があります。その場合は再度ストリーミングを開始してください。
- セキュアなストリーミング配信を行うためには、配信URLに「rtmps://」が含まれていることが必要です。
RTMPは、一般的なストリーミング配信に使用されますが、セキュリティが十分ではありません。一方でRTMPSは、SSL/TLSを使用してデータを暗号化し、安全な配信を実現します。 - SRTでは、暗号化の設定項目としてAES-128またはAES-256を選択することができます。これにより、ストリーミングデータが暗号化され、安全に配信されます。無線LANの[セキュリティ方式]を[なし]に設定することも可能ですが、この場合、データは暗号化されず、通信がセキュアでなくなります。この設定を選択する場合は、ネットワーク環境や配信先のセキュリティ要件を十分に考慮してください。
- SRTの暗号化設定は、配信先と一致させる必要があります。配信先が使用する暗号化方式と同じ設定を行うことで、正常な通信が確保されます。
- SRTを利用する場合、パスフレーズ、共通鍵はCreators’ Appで設定を行います。このとき入力可能な文字の種類はアルファベット、数字、記号。文字数は16文字以上に設定することを強く推奨します。
RTMPS機能について
RTMPS機能は、安全なRTMPSストリーミング配信を実現するために様々な暗号化アルゴリズムをサポートしています。幅広い配信先のサーバーとの互換性を確保するため、複数の暗号化アルゴリズムに対応していますが、その中には現在のセキュリティベストプラクティスに適合しないものも含まれています。詳しくは以下のURLをご覧ください。

