ハイスピードシンクロ撮影(HSS)
ハイスピードシンクロ撮影にすると、フラッシュ同調速度の制限がなくなり、カメラの持つシャッタースピード全域でのフラッシュ撮影ができるようになります。絞り値の選択幅が広がるので、絞りを開けて背景をぼかして、前の被写体がより引き立つ写真を撮ることができます。またカメラのAモードやMモードで開放側の絞り値でフラッシュ撮影をするとき、背景が非常に明るくて通常は露出オーバーとなるようなシーンでも、高速シャッターを使って適正露出が得られます。
A:ハイスピードシンクロ撮影
B:通常のフラッシュ撮影
- カメラのメニューにある[外部フラッシュ設定]-[外部フラッシュ発光設定]から、[ハイスピードシンクロ]を[入]に設定する。
お買い上げ時の設定では、ハイスピードシンクロ撮影が[入]に設定されています。
カメラの外部フラッシュ設定については、お使いのカメラの取扱説明書をご覧ください。
フラッシュ同調速度
一般的にフラッシュ撮影時には、これ以上の速度で撮影できないという限界のシャッタースピード(フラッシュ同調速度)があります。ハイスピードシンクロ撮影の可能なカメラでは、この同調速度の制限はなくなり、カメラの持つ最速のシャッタースピードでのフラッシュ撮影が可能です。
ご注意
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カメラのシャッタースピードを1/4000より速く撮影される際には縞状の明暗が発生する場合があります。
マニュアル1/2以上の発光量で撮影することをおすすめします。
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焦点距離が24 mmより広角のレンズを使⽤すると、画⾯周辺が暗くなることがあります。
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全長が長いレンズをご使用のときは、フラッシュ光がレンズ先端部にさえぎられる場合があります。
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ハイスピードシンクロ設定の[入]と[切]では、光量レベル設定の最少設定範囲が異なります。
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入:1/128まで設定可能
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切:1/256まで設定可能*
* カメラのメニューにある[ワイヤレスフラッシュ]が[切]に設定されていると、最小設定範囲は1/128までになります。
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