使用上のご注意
輸送・梱包する場合のご注意
本機を輸送・梱包する場合は、下記の状態にして強い振動や衝撃を与えないようにしてください。
- レンズを取り外し、ボディキャップを取り付ける
- カメラヘッド(A)を最前面に移動後、カメラヘッドロックレバー(B)を矢印の方向に回し、カメラヘッドを固定する
- カメラヘッドを正面に向け、パン・チルトロックレバーでロックする
- 接続ケーブルを取り外す
結露について
本機を寒いところから急に暖かいところに持ち込んだときなど、機器表面や内部に水滴がつくことがあります。これを結露といいます。結露が起きたときは電源を切り、結露がなくなるまで放置し、結露がなくなってからご使用ください。結露時のご使用は機器の故障の原因となる場合があります。
本機搭載のCMOSイメージセンサーの現象
ご注意
- 撮影画面に出る下記の現象は、イメージセンサー特有の現象で、故障ではありません。
- 白点
イメージセンサーは非常に精密な技術で作られていますが、宇宙線などの影響により、まれに画面上に微小な白点が発生する場合があります。
これはイメージセンサーの原理に起因するもので故障ではありません。定期的にAPRを実行してください。
また、下記の場合、白点が見えやすくなります。- 高温の環境で使用するとき
- ゲイン(感度)を上げたとき
- フリッカー
蛍光灯、ナトリウム灯、水銀灯、LEDによる照明下で撮影すると、画面が明滅したり、色が変化したように見えることがあります。
レンズ/パン・チルト駆動部について
レンズやパン・チルト駆動部は、長期間操作しないと内部に塗布されたグリースの粘度が高まり、動かなくなることがあります。レンズやパン・チルト回転台は、定期的に動かしてください。
有寿命部品について
- ファン、内蔵の充電式電池は有寿命部品として定期的な交換が必要です。
常温でのご使用の場合、5年を目安に交換してください。ただし、交換時期は目安であり、部品の寿命を保証するものではありません。
交換の際はお買い上げ店 にご相談ください。
- ACアダプターと電解コンデンサの寿命は約5年です。(常温で1日に8時間、1カ月で25日間、通常に使用すると想定した場合)したがって、使用時間が上記より長い場合は、その分寿命は短くなります。
長期間機器を使用していただくために、定期点検を実施することをお願いします。点検につきましては、ソニーのサービス窓口にご相談ください。
内蔵の充電式電池について
本機は日時や各種の設定を電源の入/切と関係なく保持するために、充電式電池を内蔵しています。内蔵の充電式電池は、本機の電源の入/切に関わらず、ACアダプターでコンセントにつながっていた状態、またはPOE++で電源が共有されている状態で24時間経過すれば充電されます。電源につながないままで2か月近くまったく使わないと完全に放電してしまいます。充電してから使ってください。ただし、充電式電池が充電されていない場合でも、使用時の日時を記録する必要がなければ本機を使えます。
使用場所・保管場所について
水平な場所、空調のある場所に保管してください。
次のような場所での使用・保管は避けてください。
- 雨や水が直接かかる場所(軒下なども含む)
- 屋外や40℃を超える暑い場所
真夏、窓を閉め切った自動車内は50 ℃を越えることがあります。 - 0℃を下回る寒い場所
- 湿気・ほこりの多い所。雨があたる所。
- 振動や衝撃のある所。
- 放射線やX線および強力な磁気が発生する所。
- 強力な電波を発生するテレビやラジオの送信所の近く。
- 直射日光が長時間当たる場所や暖房器具の近く。
レーザービームについてのご注意
レーザービームはCMOSイメージセンサーに損傷を与えることがあります。レーザービームを使用した撮影環境では、CMOSイメージセンサー表面にレーザービームが照射されないように充分注意してください。特に医療用などの強力なレーザー光の場合は、反射光や散乱光でも損傷を与えることがあります。
携帯電話などによる電波障害を防止するために
携帯電話などを本機の近くで使用すると、誤動作を引き起こしたり、映像、音声などに影響を与えることがあります。携帯電話などはできるだけ本機に近づけないようにしてください。
医療機器に近づけない
本製品(付属品を含む)は磁石を使用しているため、ペースメーカー、水頭症治療用圧可変式シャントなどの医療機器に影響を与える恐れがあります。本製品をこれらの医療機器をご使用の方に近づけないでください。これらの医療機器を使用されている場合、本製品のご使用前に担当医師にご相談ください。
セキュリティに関するご注意
- 通信を行う機器でセキュリティ対策を行わなかった結果、または、通信仕様上の、やむを得ない事情により、データ漏洩等、セキュリティ上の問題が発生した場合、弊社ではそれによって生じたあらゆる損害に対する責任を負いかねます。
- 使用環境によってはネットワーク上の意図せぬ第三者から製品にアクセスされる可能性があります。本機をネットワークに接続する際には、セキュアなネットワークであることをご確認の上ご使用ください。
- セキュリティの面から、製品をネットワークに接続してご使用になる際は、ブラウザでコントロール画面にアクセスし、アクセス制限設定を工場出荷時の設定値から変更して設定することを強く推奨します。また、パスワードには他人に推測されにくく、十分な長さのある文字列を設定して厳重に保管することを推奨します。
- 本製品のネットワークへの接続には、ルーターやファイアウォールなどの保護機能を通して接続をしてください。このような接続をしない場合、セキュリティ上の問題が生じる可能性があります。
電源について
- 本機に電源スイッチはありません。本機の電源を切る場合は、操作が完了していることを確認後、電源をスタンバイ状態にしてから、ACアダプターを抜いてください。POE++給電の場合は、LANケーブルを抜いてください。
- 電源は必要に応じて電源プラグを抜き差ししやすい場所からとってください。
- ほこりが付きやすい場所のコンセントを使用する場合は、トラッキング防止のため定期的にコンセント周りを清掃してください。
- 使用しないときは電源を切ってください。
可動部についての注意
- 可動部に異物が混入しないようにしてください。
- 可動部を手で動かす場合は負荷がかからないようにしてください。故障の原因になります。
- 動作中に可動部の操作を妨げることはしないでください。けがや故障の原因になります。
- 本機を長期間使用しないと、可動部が正常に動作しなくなることがあります。定期的に本機のパン・チルト操作をしてください。
連続運用についての注意
- 本機は、24時間365日通電(電源スタンバイ状態)が可能です。
- 必ず事前に撮影テストを行い、正常に撮影されていることを確認ください。
- 本機は、24時間以上の連続撮影は保証できません。
- 24時間以上の撮影を行う場合は、一度電源をスタンバイ状態にして再度起動してください。
- 本機を使用中、万一これらの不具合により撮影されなかった場合の撮影内容の補償については、ご容赦ください。
- お使いになる前に、必ず動作確認を行ってください。故障その他に伴う営業上の機会損失等は保証期間中および保証期間経過後にかかわらず、補償はいたしかねますのでご了承ください。
- 本製品を使用したことによるお客様、または第三者からのいかなる請求についても、当社は一切の責任を負いかねます。
- 諸事情による本製品に関連するサービスの停止、中断について、一切の責任を負いかねます。
記録機能についての注意
- 必ず事前に記録テストを行い、正常に記録されていることを確認してください。本機や記録メディアなどを使用中、万一これらの不具合により記録されなかった場合の記録内容の補償については、ご容赦ください。
- お使いになる前に、必ず動作確認を行ってください。故障その他に伴う営業上の機会損失等は保証期間中および保証期間経過後にかかわらず、補償はいたしかねますのでご了承ください。
- 本製品を使用したことによるお客様、または第三者からのいかなる請求についても、当社は一切の責任を負いかねます。
- 本機内、記録メディア等に記録されたデータの損失、修復、複製の責任は負いかねます。
- 諸事情による本製品に関連するサービスの停止、中断について、一切の責任を負いかねます。