飛行前のチェックについて
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機体と送信機のバッテリーが完全に充電されていることを確認してください。
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機体のバッテリーパックが2つとも挿入されていることを確認してください。
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バッテリーパックの挿入前に、バッテリーパックのバッテリー端子と機体のバッテリースロット内のバッテリー端子、バッテリーパック表面、バッテリースロット内に水分や異物が付着していないことを確認してください。
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プロペラを機体に取り付ける前に、プロペラ自体の状態を確認してください。
プロペラの状態確認のポイント
以下の状態で飛行を行うと、プロペラが破損する可能性があるため、墜落するおそれがあり危険です。新しいプロペラに交換してください。
- プロペラの羽根に、欠け・破損・劣化が認められる。
- プロペラの装着部に、欠け・破損・劣化が認められる。
- プロペラの羽根が大きく可動する(c)。
プロペラの羽根は、わずかに可動する状態が正常です(d)。(a)装着部
(b)羽根
(c)プロペラの羽根の可動が大きく異常な状態
(d)プロペラの羽根の可動が正常な状態
- 墜落等で機体に強い衝撃が加わったことがある。
プロペラ外観上は破損等が認められなかった場合でも、プロペラ内部が劣化している可能性があります。
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プロペラを機体に取り付けた後に、しっかりと取り付けられていることを確認してください。
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プロペラ装着部が滑らかに動作しない場合は、飛行中にプロペラが外れ墜落するおそれがあります。ソニーの相談窓口にお問い合わせください。
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以下の事象が発生するとモーターや機体のプロペラ装着部が破損し、飛行中に墜落するおそれがあります。
- 離着陸時に機体が転倒して地面にプロペラが接触する。
- 風で浮き上がったランディングパッドがプロペラに接触する。
- 飛行中のプロペラが障害物に接触する。
これらの事象を検出した場合、飛行前に「Airpeak Flight」アプリ上に警告が表示されます。モーターや機体側のプロペラ装着部に外観上の異常が見当たらない場合でも、墜落するおそれがあるため、ソニーの相談窓口にお問い合わせください。
(e)機体側のプロペラ装着部
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ソニー純正部品およびソニー推奨部品のみを使用し、すべての部品に損傷や不具合のないことを確認してください。
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「Airpeak Flight」アプリの画面に表示されている指示に従って、コンパスをキャリブレーションしてください。
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機体の電源を入れる前に、プロペラの周囲に接触する物がないことを確認してください。
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機体とダンパープレートを固定しているネジが緩んでいないか確認してください。ネジが緩んでいると、飛行中にジンバルとジンバルに取り付けているカメラが脱落する危険があります。飛行前のチェック項目として、しっかりネジが固定されていることを必ず点検してください。
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機体のモーターに異常がなく、正常に動作することを確認してください。
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機体のステレオカメラ、赤外線測距センサー、FPVジンバルカメラに汚れなどがないか確認してください。
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ジンバルが問題なく動作することを確認してください。
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「Airpeak Flight」アプリから指示があったときは、コンパス、IMU(慣性計測装置)およびステレオカメラのキャリブレーションを行ってください。
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立体駐車場、地下の鉄鋼補強材など強い磁性干渉を受ける可能性がある場所では、コンパスをキャリブレーションしないでください。
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暗所や太陽・照明による逆光の場所では、ステレオカメラのキャリブレーションを行わないでください。
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キャリブレーション中は、強磁性体を含む携帯電話などの機器を身に着けないでください。
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「Airpeak Flight」アプリでGNSS(全球測位衛星システム)の衛星数が6基以上であることを確認してください。
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選択したフライトモードに習熟し、すべての安全機能と警告を理解してください。
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「Airpeak Flight」アプリが、機体の操作をアシストできるように適切に起動していることを確認してください。「Airpeak Flight」アプリによって記録されたフライトデータがない場合、機体の紛失など特定の状況下で、ソニーは、アフターサービスの提供や、責任を負うことができない場合があります。
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外付け装置を積載して飛行する場合は、事前に以下の項目を点検してください。
- 飛行前に毎回、機体のホバリング性能をテストしてください。
- 総離陸重量が通常の仕様を超えないようにしてください。
- 機体の強い機械的振動、電磁干渉、ステレオカメラまたは赤外線測距センサーの障害がないことを確認してください。
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「Airpeak Flight」アプリと機体、および送信機のシステムソフトウェアが最新バージョンにアップデートされていることを確認してください。
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RTKキット(別売)を使用して飛行する場合、お客様の環境に応じて、カメラやRTKについて以下のような項目を十分に確認してください。
- 露出やフォーカス等のカメラ設定が、撮影対象の被写体や環境に合わせて設定されているか確認してください。
- カメラのSDメモリーカード容量が、予定している撮影枚数に対して十分確保できているか確認してください。
- カメラのSDメモリーカードの書き込み速度が遅いことが原因で予定している撮影枚数に達しない場合は、書き込み速度がより高速なCFexpress Type Aメモリーカードを使用することで改善する可能性があります。
- ミッション飛行で標定点を撮影する場合は、標定点が周辺の構造物等によって遮られないようなジンバルの向きの撮影設定になっているか確認してください。
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「Airpeak Flight」アプリの設定メニューで、[RTK]-[システム]-[測位]-[精度]が[Fix]になっているか確認してください。
GNSS受信環境によって、[Fix]になるまで数分程度かかることがあります。[Single]や[Float]のまま飛行すると、機体の位置制御の精度が低下します。