RTKキットの設定をする

RTKキット(別売)を使ってRTKによる測位を行う場合は、フライト画面の設定メニューから、RTK測位の基準局の設定や、機体用アンテナからカメラのイメージセンサーの中心位置までのオフセット値を調整することができます。

  1. 「Airpeak Flight」アプリホーム画面で、[飛行を始める]をタップする。

    フライト画面が表示されます。

  2. 画面右上の (設定)をタップする。
  3. 表示された設定メニューから[RTK]をタップする。
  4. 各種設定を行う。

    [システム]

    • [基準局]:RTK測位の参照先となる基準局(固定局・ネットワーク局)を選択します。デュアルオペレーションモードの場合は、どの送信機を介して測位するか選択できます。
    • [ジオタグの撮影位置の情報を補正]
      • [イメージセンサーの位置に補正]:撮影位置を機体の中心ではなく、カメラのイメージセンサーの中心になるように補正します。サポートしているカメラをお使いの場合は、初期設定で適切なオフセット値になっています。さらに高精度な測位を行いたい場合は、機体の位置からカメラのイメージセンサーの位置までの実測値を設定できます。実測値の測定方法については、「Airpeak Flight」アプリ内のガイドをご覧ください。
      • [オプション:イメージセンサーの位置からカメラの光学中心の位置に補正]:イメージセンサーの位置に補正した撮影位置の情報をカメラの光学中心の位置(光軸方向)にさらに補正します。ご使用のSfMソフトフェアによって、撮影位置の情報をカメラの光学中心に設定することで生成するモデルの精度が上がる場合があります。

      ご注意

      • ご使用のSfMソフトウェアによって、モデル化に適した撮影位置の情報が異なります。SfMソフトウェアを確認し、適切な値に補正してください。
        撮影位置の情報をイメージセンサーの位置から射出瞳の位置に補正する場合は、[レンズの焦点距離 [mm]]に、レンズの射出瞳の位置を設定してください。

    [固定局]

    • [位置]:固定局の位置を自動または手動で設定します。
      • 設定した値は、送信機から固定局を取り外したり、送信機を電源オフまたはスタンバイ状態にすると[未設定]の状態に戻ります。[位置を手動設定]の場合、[設定]をタップすると前回設定した値が表示されます。同じ位置設定を利用したいときは、前回設定した値が表示された状態で[適用]をタップしてください。
      • [位置を手動設定]で[高度]を設定する場合は、以下の(a)、(b)、(c)の合計値を入力してください。

        (a)固定局用アンテナの底面(アンテナ基準点)からアンテナ位相中心までの距離0.124 m

        (b)既知の座標位置から固定局用アンテナの底面までの距離
        三脚を使用する場合は仕様書の寸法値、または高精度に測定した数値を加算してください。

        (c)固定局用アンテナを設置した既知の座標位置の楕円体高

    • [移動・転倒検出]:固定局の移動・転倒検出機能のオン/オフを切り替えることができます。移動・転倒検出機能はGNSSの受信環境に依存します。

    [ネットワーク局]

    • [NTRIPサーバーを設定]:利用するGNSS補正データ配信サービスのサーバーを設定します。GNSS補正データ配信サービスは、配信業者との契約が必要です。サービス内容や利用方法などについては、配信業者にお問い合わせください。

ご注意

  • 固定局の自動位置設定は単独測位による推定を用いているため、設定結果は単独測位での相対的な精度です。測定結果はGNSSの受信環境にも依存します。センチメートル単位の誤差に収めたい場合は、他の手段で測量した既知の座標位置に固定局を設置して、その値を手動で設定する、または、基準局の精度が希望の精度を満たしているネットワークRTKをご使用ください。
  • 飛行中に固定局を動かした場合は、正しくRTK測位できなくなるだけでなく、飛行経路にも影響します。固定局は安定した場所に設置し、動かさないようにしてください。
  • RTKによる測位では精度の高い再現飛行が可能ですが、飛行ログの取得時と再現飛行の実行時で基準局が異なる場合、RTKによる精度の高い再現飛行ができない可能性があります。ご注意ください。
  • 遠方のネットワーク局を利用すると、正しく RTK測位できなくなる可能性があります。飛行エリアからできるだけ近いネットワーク局をご利用ください。