HDR用撮影設定
4枚から16枚のRAW画像を連続撮影してパソコンで合成することで、通常の撮影では実現できない広いダイナミックレンジを持つ画像を生成できます。RAW画像を合成するには、専用ソフトウェアが必要です。
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MENU→
(撮影)→[コンポジットRAW撮影]→[HDR用撮影設定]→[HDR用撮影]→[入]を選ぶ。[HDR用撮影]の設定画面が表示される。
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コントロールホイールの右を押し、[Dレンジ]/[露出補正]/[撮影枚数]を設定する。
- Dレンジ:ダイナミックレンジを広げる倍率を設定します。([AUTO]/[Lv1]/[Lv2]/[Lv3])
- 露出補正:画像の明るさを設定します。
- 撮影枚数:HDR用撮影で撮影する枚数を設定します。([4枚]/[8枚]/[16枚])
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撮影待機画面に戻り、ピントを合わせてシャッターボタンを押す。
明るさの異なるRAW画像が、指定した枚数連続撮影される。
メニュー項目の詳細
- HDR用撮影:
- HDR用撮影を行うかどうかを設定する。([入]/[切])
- RAW記録方式:
- HDR用撮影で保存されるRAW画像の記録方式を設定する。([ロスレス圧縮]/[圧縮(画質優先)]/[圧縮])
ヒント
- [HDR用撮影]の設定画面でFn(ファンクション)ボタンを押すたびに、プレビュー画像が「現在の露出→+側の露出→-側の露出」の順に切り替わります。ただし、プレビュー画面で確認できる露出の範囲は、[露出補正]と[Dレンジ]の設定を合わせた露出で-3.0EVから+3.0EVまでです。この範囲を超える設定をした場合は、プレビュー画面では明るさは反映されませんが、記録した画像には反映されます。
- [HDR用撮影]の設定画面で[撮影枚数]にカーソルがある状態でコントロールホイールの右を押すと、すべての設定項目が非表示になり、画像を確認しやすくなります。
- 撮影されたRAW画像をパソコンに取り込んで、Imaging Edge Desktop(Viewer)を使って合成できます。
- Imaging Edge Desktop(Remote)を使って[HDR用撮影]を行うこともできます。
- Imaging Edge Desktopの使いかたは、以下のサポートページをご覧ください。
https://www.sony.net/dics/crshdr/
ご注意
- [HDR用撮影]で撮影したRAW画像は本機では合成できません。Imaging Edge Desktop(Viewer)を使って合成してください。
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[HDR用撮影]使用時は、以下の設定に固定されます。
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[画質/画像サイズ設定]の[
ファイル形式]:[RAW]
- [画質/画像サイズ設定]の[RAW記録方式]:[HDR用撮影設定]の[RAW記録方式]で設定された方式
- [フラッシュモード]:[発光禁止]
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[画質/画像サイズ設定]の[
- フォーカスは1枚目の撮影時の位置に固定されます。
- 撮影設定によっては、[Dレンジ]で指定したダイナミックレンジで撮影できない場合があります。
- カメラ内部のバッファ用メモリーに[撮影枚数]分の空きがない場合は撮影を開始できません。バッファ用メモリー残量の確認には[
撮影残量表示]をご使用ください。 - [HDR用撮影]使用時は、バルブ撮影は行えません。
- [HDR用撮影]使用時は、シャッタースピードを1/30秒より遅くすることはできません。
- 撮影モードがP/A/S/M以外のときは、[HDR用撮影]は行えません。
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